「このIH、買って大丈夫?すぐ壊れたりしない?」って不安になりますよね。特に最近は、家電が昔より壊れやすくなったって話もよく聞きます。
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家電製品の使い方や特徴を紹介している、谷口ちひろです。
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実際のところ、山善のKES-WL1456Eは壊れやすいのか?
手間はかかるのか?
修理のプロの視点から、正直にお話しします。
まず結論:このIH、実は壊れにくい部類です
いきなり結論を言っちゃいますが、
このIHクッキングヒーターは家電の中ではかなり壊れにくい製品です。
理由は単純。
電気部品の数が少ないから。
具体的に見てみましょう。
このIHに使われている主要な電気部品は、
- 電子基板(制御用):1枚
- 温度センサー:2個(左右各1個)
- 電磁コイル:2個(左右各1個)
- 操作パネルのスイッチ類:1セット
- ファン(冷却用):1個
これだけです。
比較のために、電子レンジを見てみましょう
。電子レンジには、マグネトロン、高圧トランス、高圧コンデンサ、高圧ダイオード、冷却ファン、ターンテーブルモーター、制御基板…と、部品数が倍以上あります。
洗濯機なんて、もっと複雑です。
モーター、タイマー、水位センサー、温度センサー、ドアロック機構、排水ポンプ、給水弁、制御基板…数え上げたらキリがありません。
部品が多い=故障のリスクが高い。
これは避けられない事実です。
その点、IHクッキングヒーターは構造がシンプル。
だから、故障しにくいんです。
でも、壊れる時は壊れる。どこから壊れるのか?
「壊れにくい」と言っても、永遠に壊れないわけじゃありません。
では、このIHが壊れる時、どこから壊れるのか?
第1位:電子基板の故障(可能性:中)
一番多いのが、電子基板のトラブルです。(E09,E10,E11,E0Eエラー)
電子基板は、IHの「脳みそ」みたいなもの。
火力の調整、温度管理、タイマー機能、すべてこの基板が司っています。
基板が壊れる原因で最も多いのが、湿気と熱です。
IHクッキングヒーターは、料理の湯気や油煙にさらされ続けます。
さらに、調理中は高温になります。
この「高温多湿」という環境が、電子部品にとって最悪の条件なんですね。
基板上のコンデンサが膨張したり、ハンダが劣化したりすると、
突然動かなくなったり、誤動作を起こしたりします。
予防方法:換気を徹底する
料理中は必ず換気扇を回してください。
湯気がIH本体にこもらないようにするだけで、基板の寿命が大きく変わります。
また、使用後はしばらく本体を冷ましてから、トッププレート(天板)を拭き掃除する習慣をつけましょう。
製品の裏側にファンの吸気口があります。ここに埃がたまっていないことを確認してください。冷却がうまくいかないと故障しやすくなりますよ。
熱いうちに濡れた布巾で拭くと、急激な温度変化で基板に負担がかかります。
第2位:温度センサーの劣化(可能性:中)
温度センサーは、鍋底の温度を測って、過熱を防ぐ重要な部品です。
このセンサーが劣化すると、
「鍋がないのに鍋ありと判断する」
「適正温度なのに過熱と判断する」など、
おかしな動作をし始めます。(E07,E08エラー)
センサーが壊れる原因は、主に汚れと衝撃です。
トッププレートに焦げ付きや油汚れがこびりついていると、センサーが正確に温度を測れなくなります。
また、鍋を乱暴に置いたり、重い鍋を引きずったりすると、センサー部分に負荷がかかって故障の原因になります。
予防方法:こまめな掃除と優しい扱い
使用後は毎回、トッププレートを拭きましょう。
特にセンサー部分(天板の中央付近にある小さな突起)は、念入りに。
焦げ付きができてしまったら、IH用のクリーナーを使って、早めに落としてください。放置すると、センサーの精度が落ちるだけでなく、加熱効率も悪くなって電気代が上がります。
鍋を置く時は、そっと。引きずらず、持ち上げて移動させる。
これだけで、センサーの寿命が全然変わります。
第3位:操作パネルの故障(可能性:低)
操作パネルのスイッチ部分は、タッチセンサー式か機械式のボタンです。
ここが壊れる原因は、水分の侵入がほとんど。
料理中に吹きこぼれた煮汁や、掃除の時にかけた水が、
操作パネルの隙間から内部に入り込むと、スイッチが効かなくなったり、
勝手に反応したりします。
予防方法:水気は大敵
吹きこぼれたら、すぐに拭き取る。
当たり前のことですが、これが一番大事です。
掃除の時も、操作パネル部分には直接水をかけず、固く絞った布巾で拭くようにしましょう。
スプレー式の洗剤も、パネルには直接吹きかけないこと。
第4位:電磁コイルの故障(可能性:低)
電磁コイルは、IHの心臓部。ここが壊れると、加熱できなくなります。
ただし、コイル自体は非常に丈夫で、普通に使っている限り壊れることはほとんどありません。
壊れる時は、過負荷が原因です。(E00エラー)
例えば、IH非対応の鍋を無理やり使おうとして、長時間高温で動かし続けたり、
規定以上の重さの鍋を使ったりすると、コイルに過剰な負荷がかかって焼き切れる可能性があります。
予防方法:IH対応鍋を正しく使う
これはもう、基本中の基本。IH対応マークのある鍋を使ってください。
「ちょっとくらいなら大丈夫でしょ」と思って、アルミ鍋や銅鍋を無理やり使うと、コイルを痛めます。
最悪、火災の原因にもなります。
また、土鍋や鋳物鍋など、非常に重い鍋を使う場合は、トッププレートの耐荷重(通常5kg程度)を超えないように注意してください。
手間はかかるのか?日常メンテナンスを考える
さて、故障のリスクはわかりました。では、日常的な手間はどうでしょうか?
掃除の手間:ガスコンロより圧倒的に楽
これは間違いなく言えます。IHはガスコンロより掃除が楽です。
ガスコンロは、五徳を外して、バーナー周りの焦げ付きを落として、
油受けを洗って…と、掃除だけで30分くらいかかりますよね。
IHは?トッププレートを拭くだけ。焦げ付きがあっても、
専用クリーナーでこすればすぐ落ちます。5分もあれば終わります。
この「掃除の手軽さ」は、長く使い続けるモチベーションにも繋がります。
掃除が面倒だと、どうしても後回しにしちゃって、
結果的に汚れが溜まって故障の原因になる。
でも、IHなら「ちょっと拭こうかな」って気になれるんですよね。
鍋の買い替え:初期投資は必要
ただし、IH専用鍋を持っていない場合、最初に鍋を揃える必要があります。
これは正直、お金がかかります。
フライパン、片手鍋、両手鍋、最低限これだけで1万円くらいは見ておいた方がいいでしょう。
でも、これは「手間」というより「初期投資」の話。
一度揃えてしまえば、その後は特に追加費用はかかりません。
むしろ、IH対応鍋は底が平らでしっかりしているので、ガス用の安い鍋より長持ちする傾向があります。
長い目で見れば、コスパは悪くないですよ。
電気代:ガスとどっちが安い?
これ、気になりますよね。
1400Wで1時間使った場合の電気代は、約37.8円(27円/kWh換算)。
対してガスコンロは、都市ガスで1時間あたり約20〜30円、プロパンガスで約40〜50円です。
つまり、都市ガスよりは少し高いけど、プロパンガスより安いという感じ。
ただし、IHは熱効率が90%とガス(40〜50%)より圧倒的に高いので、
実際の調理時間が短くなります。
お湯を沸かす時間とか、明らかにIHの方が速いんですよね。
トータルで見ると、ガスとIHの光熱費は、ほぼ同じか、
やや IHの方が安いくらいに収まることが多いです。
替え時はいつ?寿命のサインを見逃すな
さて、どんなに大事に使っても、いつかは寿命が来ます。
では、どんなサインが出たら替え時なのか?
こんな症状が出たら要注意
- 電源が入らない、入ってもすぐ切れる
→基板の故障の可能性大。修理代が高額になることが多いので、買い替えを検討する時期。 - 加熱にムラがある、一部だけ熱くなる
→電磁コイルの劣化。そのまま使うと火災のリスクもあるので、すぐに使用を中止してください。 - 操作パネルが反応しない、勝手に動作する
→内部に水分が入った可能性。完全に乾燥させても直らない場合は、基板交換が必要。 - 異音がする(普段と違う音)
→冷却ファンの故障か、コイルの異常。放置すると過熱の原因になります。 - 焦げ臭いにおいがする
→これは即アウト。すぐに電源を切って、コンセントを抜いてください。内部で何かが焼けている可能性があります。
部品保有期間は?修理できるのはいつまで?
家電メーカーは、製造終了後も一定期間、
修理用の部品を保有することが法律で義務付けられています。
IHクッキングヒーターの部品保有期間は、通常5年です。
つまり、製造終了から5年経つと、壊れても修理できなくなる可能性が高いんですね。
このKES-WL1456Eが現行モデルだとして、5年後に生産終了、さらにその5年後まで部品がある…と考えると、今買って10年くらいが寿命の目安です。
もちろん、故障しなければもっと長く使えます。
でも、10年使ったら「そろそろかな」と思って、次の買い替えを検討し始めるのが賢明です。
修理?買い替え?判断の分かれ道
修理代の目安は、
- 電子基板交換:15,000〜25,000円
- センサー交換:8,000〜15,000円
- スイッチパネル交換:10,000〜18,000円
一方、この製品の新品価格は、だいたい15,000〜20,000円くらい。
つまり、基板が壊れたら、修理より買い替えの方が安いんです。
センサーの故障なら、まだ修理する価値はありますが、それでも「あと何年使えるか?」を考えると、微妙なラインですよね。
私の個人的な意見としては、
- 購入から3年以内の故障:保証期間内なら無償修理、過ぎていても修理を検討
- 購入から3〜7年の故障:故障箇所と修理代を見て判断。基板なら買い替え
- 購入から7年以上経過:迷わず買い替え
こんな感じで考えるのがいいと思います。
まとめ:正しく使えば、10年は戦える
長々と話してきましたが、結論をまとめますね。
山善のKES-WL1456Eは、
- 構造がシンプルで壊れにくい
- 掃除は楽、手間はほとんどかからない
- 電気代はガスと同等か、やや安い
- 寿命は10年が目安、故障したら買い替えがお得
という製品です。
正直、1万円台で買えるIHとしては、コスパはかなり良いと思います。
大事に使えば、あなたの食卓を10年間支えてくれる相棒になりますよ。逆に、雑に扱えば3年で壊れることもあります。
どっちを選ぶかは、あなた次第。
今日お話しした「予防方法」を実践して、このIHと長く付き合ってくださいね!
以上
快適な生活のために、家電に愛を!
参考になったでしようか。
皆さんの役に立ったら、うれしくお思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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