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修理屋が考える「壊れやすさ」の真実 『山善 KES-WL1456E』

「このIH、買って大丈夫?すぐ壊れたりしない?」って不安になりますよね。特に最近は、家電が昔より壊れやすくなったって話もよく聞きます。

 

https://book.yamazen.co.jp/product/detail/I00005731

 

 

いつもありがとうございます!!

 

家電製品の使い方や特徴を紹介している、谷口ちひろです。

 

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実際のところ、山善のKES-WL1456Eは壊れやすいのか?

手間はかかるのか?

修理のプロの視点から、正直にお話しします。

 

まず結論:このIH、実は壊れにくい部類です

いきなり結論を言っちゃいますが、

このIHクッキングヒーターは家電の中ではかなり壊れにくい製品です。

理由は単純。

電気部品の数が少ないから

具体的に見てみましょう。

このIHに使われている主要な電気部品は、

  • 電子基板(制御用):1枚
  • 温度センサー:2個(左右各1個)
  • 電磁コイル:2個(左右各1個)
  • 操作パネルのスイッチ類:1セット
  • ファン(冷却用):1個

これだけです。

比較のために、電子レンジを見てみましょう

。電子レンジには、マグネトロン、高圧トランス、高圧コンデンサ、高圧ダイオード、冷却ファン、ターンテーブルモーター、制御基板…と、部品数が倍以上あります。

洗濯機なんて、もっと複雑です。

モーター、タイマー、水位センサー、温度センサー、ドアロック機構、排水ポンプ、給水弁、制御基板…数え上げたらキリがありません。

部品が多い=故障のリスクが高い

これは避けられない事実です。

その点、IHクッキングヒーターは構造がシンプル。

だから、故障しにくいんです。

でも、壊れる時は壊れる。どこから壊れるのか?

「壊れにくい」と言っても、永遠に壊れないわけじゃありません。

では、このIHが壊れる時、どこから壊れるのか

第1位:電子基板の故障(可能性:中)

一番多いのが、電子基板のトラブルです。(E09,E10,E11,E0Eエラー)

電子基板は、IHの「脳みそ」みたいなもの。

火力の調整、温度管理、タイマー機能、すべてこの基板が司っています。

基板が壊れる原因で最も多いのが、湿気と熱です。

IHクッキングヒーターは、料理の湯気や油煙にさらされ続けます。

さらに、調理中は高温になります。

この「高温多湿」という環境が、電子部品にとって最悪の条件なんですね。

基板上のコンデンサが膨張したり、ハンダが劣化したりすると、

突然動かなくなったり、誤動作を起こしたりします。

予防方法:換気を徹底する

料理中は必ず換気扇を回してください。

湯気がIH本体にこもらないようにするだけで、基板の寿命が大きく変わります。

また、使用後はしばらく本体を冷ましてから、トッププレート(天板)を拭き掃除する習慣をつけましょう。

製品の裏側にファンの吸気口があります。ここに埃がたまっていないことを確認してください。冷却がうまくいかないと故障しやすくなりますよ。

熱いうちに濡れた布巾で拭くと、急激な温度変化で基板に負担がかかります。

第2位:温度センサーの劣化(可能性:中)

温度センサーは、鍋底の温度を測って、過熱を防ぐ重要な部品です。

このセンサーが劣化すると、

「鍋がないのに鍋ありと判断する」

「適正温度なのに過熱と判断する」など、

おかしな動作をし始めます。(E07,E08エラー)

センサーが壊れる原因は、主に汚れと衝撃です。

トッププレートに焦げ付きや油汚れがこびりついていると、センサーが正確に温度を測れなくなります。

また、鍋を乱暴に置いたり、重い鍋を引きずったりすると、センサー部分に負荷がかかって故障の原因になります。

予防方法:こまめな掃除と優しい扱い

使用後は毎回、トッププレートを拭きましょう。

特にセンサー部分(天板の中央付近にある小さな突起)は、念入りに。

焦げ付きができてしまったら、IH用のクリーナーを使って、早めに落としてください。放置すると、センサーの精度が落ちるだけでなく、加熱効率も悪くなって電気代が上がります。

鍋を置く時は、そっと。引きずらず、持ち上げて移動させる。

これだけで、センサーの寿命が全然変わります。

第3位:操作パネルの故障(可能性:低)

操作パネルのスイッチ部分は、タッチセンサー式か機械式のボタンです。

ここが壊れる原因は、水分の侵入がほとんど。

料理中に吹きこぼれた煮汁や、掃除の時にかけた水が、

操作パネルの隙間から内部に入り込むと、スイッチが効かなくなったり、

勝手に反応したりします。

予防方法:水気は大敵

吹きこぼれたら、すぐに拭き取る。

当たり前のことですが、これが一番大事です。

掃除の時も、操作パネル部分には直接水をかけず、固く絞った布巾で拭くようにしましょう。

スプレー式の洗剤も、パネルには直接吹きかけないこと。

第4位:電磁コイルの故障(可能性:低)

電磁コイルは、IHの心臓部。ここが壊れると、加熱できなくなります。

ただし、コイル自体は非常に丈夫で、普通に使っている限り壊れることはほとんどありません。

壊れる時は、過負荷が原因です。(E00エラー)

例えば、IH非対応の鍋を無理やり使おうとして、長時間高温で動かし続けたり、

規定以上の重さの鍋を使ったりすると、コイルに過剰な負荷がかかって焼き切れる可能性があります。

予防方法:IH対応鍋を正しく使う

これはもう、基本中の基本。IH対応マークのある鍋を使ってください。

「ちょっとくらいなら大丈夫でしょ」と思って、アルミ鍋や銅鍋を無理やり使うと、コイルを痛めます。

 

最悪、火災の原因にもなります。

 

また、土鍋や鋳物鍋など、非常に重い鍋を使う場合は、トッププレートの耐荷重(通常5kg程度)を超えないように注意してください。

手間はかかるのか?日常メンテナンスを考える

さて、故障のリスクはわかりました。では、日常的な手間はどうでしょうか?

掃除の手間:ガスコンロより圧倒的に楽

これは間違いなく言えます。IHはガスコンロより掃除が楽です。

ガスコンロは、五徳を外して、バーナー周りの焦げ付きを落として、

油受けを洗って…と、掃除だけで30分くらいかかりますよね。

IHは?トッププレートを拭くだけ。焦げ付きがあっても、

専用クリーナーでこすればすぐ落ちます。5分もあれば終わります。

この「掃除の手軽さ」は、長く使い続けるモチベーションにも繋がります。

掃除が面倒だと、どうしても後回しにしちゃって、

結果的に汚れが溜まって故障の原因になる。

でも、IHなら「ちょっと拭こうかな」って気になれるんですよね。

鍋の買い替え:初期投資は必要

ただし、IH専用鍋を持っていない場合、最初に鍋を揃える必要があります。

これは正直、お金がかかります。

フライパン、片手鍋、両手鍋、最低限これだけで1万円くらいは見ておいた方がいいでしょう。

でも、これは「手間」というより「初期投資」の話。

一度揃えてしまえば、その後は特に追加費用はかかりません。

むしろ、IH対応鍋は底が平らでしっかりしているので、ガス用の安い鍋より長持ちする傾向があります。

長い目で見れば、コスパは悪くないですよ。

電気代:ガスとどっちが安い?

これ、気になりますよね。

1400Wで1時間使った場合の電気代は、約37.8円(27円/kWh換算)。

対してガスコンロは、都市ガスで1時間あたり約20〜30円、プロパンガスで約40〜50円です。

つまり、都市ガスよりは少し高いけど、プロパンガスより安いという感じ。

ただし、IHは熱効率が90%とガス(40〜50%)より圧倒的に高いので、

実際の調理時間が短くなります。

お湯を沸かす時間とか、明らかにIHの方が速いんですよね。

トータルで見ると、ガスとIHの光熱費は、ほぼ同じか、

やや IHの方が安いくらいに収まることが多いです。

替え時はいつ?寿命のサインを見逃すな

さて、どんなに大事に使っても、いつかは寿命が来ます。

では、どんなサインが出たら替え時なのか?

こんな症状が出たら要注意

  1. 電源が入らない、入ってもすぐ切れる
    →基板の故障の可能性大。修理代が高額になることが多いので、買い替えを検討する時期。
  2. 加熱にムラがある、一部だけ熱くなる
    →電磁コイルの劣化。そのまま使うと火災のリスクもあるので、すぐに使用を中止してください。
  3. 操作パネルが反応しない、勝手に動作する
    →内部に水分が入った可能性。完全に乾燥させても直らない場合は、基板交換が必要。
  4. 異音がする(普段と違う音)
    →冷却ファンの故障か、コイルの異常。放置すると過熱の原因になります。
  5. 焦げ臭いにおいがする
    →これは即アウト。すぐに電源を切って、コンセントを抜いてください。内部で何かが焼けている可能性があります。

部品保有期間は?修理できるのはいつまで?

家電メーカーは、製造終了後も一定期間、

修理用の部品を保有することが法律で義務付けられています。

IHクッキングヒーターの部品保有期間は、通常5年です。

つまり、製造終了から5年経つと、壊れても修理できなくなる可能性が高いんですね。

このKES-WL1456Eが現行モデルだとして、5年後に生産終了、さらにその5年後まで部品がある…と考えると、今買って10年くらいが寿命の目安です。

もちろん、故障しなければもっと長く使えます。

でも、10年使ったら「そろそろかな」と思って、次の買い替えを検討し始めるのが賢明です。

修理?買い替え?判断の分かれ道

修理代の目安は、

  • 電子基板交換:15,000〜25,000円
  • センサー交換:8,000〜15,000円
  • スイッチパネル交換:10,000〜18,000円

一方、この製品の新品価格は、だいたい15,000〜20,000円くらい。

つまり、基板が壊れたら、修理より買い替えの方が安いんです。

センサーの故障なら、まだ修理する価値はありますが、それでも「あと何年使えるか?」を考えると、微妙なラインですよね。

私の個人的な意見としては、

  • 購入から3年以内の故障:保証期間内なら無償修理、過ぎていても修理を検討
  • 購入から3〜7年の故障:故障箇所と修理代を見て判断。基板なら買い替え
  • 購入から7年以上経過:迷わず買い替え

こんな感じで考えるのがいいと思います。

まとめ:正しく使えば、10年は戦える

長々と話してきましたが、結論をまとめますね。

山善のKES-WL1456Eは、

  • 構造がシンプルで壊れにくい
  • 掃除は楽、手間はほとんどかからない
  • 電気代はガスと同等か、やや安い
  • 寿命は10年が目安、故障したら買い替えがお

という製品です。

正直、1万円台で買えるIHとしては、コスパはかなり良いと思います。

大事に使えば、あなたの食卓を10年間支えてくれる相棒になりますよ。逆に、雑に扱えば3年で壊れることもあります。

どっちを選ぶかは、あなた次第。

今日お話しした「予防方法」を実践して、このIHと長く付き合ってくださいね!

 

 

 

以上

 

快適な生活のために、家電に愛を!

 

参考になったでしようか。

皆さんの役に立ったら、うれしくお思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

 

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